万が一のために、家庭の金庫と貸金庫の両方を利用しています

皆さんは、金銭や宝石・貴金属などのいわゆる「貴重品」について、どのように管理していますか?私は大学に入ってから、こんな「お題」について強い興味を持つようになりました。

というのも、実は私の生家は昔から「名家」と呼ばれていたようなところで、奥座敷の床の間には、古めかしい大きな金庫が鎮座しており、一族の大切なものはそこで守り、保管するようになっていたのです。ちなみに、この金庫は家族の間では通称「奥金庫様」と呼ばれていました。
私はもの心ついたころから、この奥金庫様がある生活が当たり前でしたので、対してそこでの貴重品の保管に疑問を持ったことは無かったのですが、大学入学を機に一人暮らしを始め、多くの人と知り合う内に不思議に思い始めたのです。

私の進学した経済学部は、その性質上やはり「お金が好き」な人が集まる傾向にあるのですが、ある親睦会の折、「大事なものの保管方法」について話題が出たのです。そこでは多くの人が、「銀行に任せている」とか、「万が一のために、家庭の金庫と貸金庫の両方を利用しています」などと答えました。そうです、私の生家のように大きな金庫で貴重品を守るなんてことは、誰もしていなかったのです。

どうしてうちの家では、「奥金庫様」に全ての貴重な品々を入れて守るのか?何か重大な理由でもあるのか?私は今度里帰りした際、父や母にこのことを聞いてみようと考えています。